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老年医学

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在宅支援のための認知症BPSD対応ハンドブック

編集 服部 英幸 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター精神診療部長

 認知症の人を在宅でみる場合,介護負担の決定因子として最も重要なことは,認知症の周辺症状(BPSD)の対応である.では,BPSDのある認知症患者をみる場合,どのような知恵が必要になるのだろうか? 本書は,「認知症の人が1日でも長く,在宅で穏やかに過ごす」ための知恵をわかりやすくまとめた1冊である.

発行   2016年05月25日

定価   本体 2,500円+税

判型   A5変型 192頁

ISBN   978-4-89801-558-2

はじめに

 2014年認知症G7レガシーイベントが本邦で開催されました.各国で合意された内容の中で,
①認知症の人ができるだけ地域で暮らすことは,各国の認知症対策の基本的理念で,認知症に対する理解が深い
 町づくりが必要

②認知症は進行性の疾患であり,その対応には,ステージに応じた適切な医療,ケア,リハビリテーションなど
 が必要

③もの忘れ外来,初期集中支援チーム,介護予防サロンなど早期診断・早期対応は重要
④ケアについて,ケア従事者への支援が不可欠(介護負担)
 といった新しい日本初のケア,リハビリテーションが注目を浴びました.
 介護負担の決定因子として最も重要なことは,認知症の周辺症状(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia:BPSD)です.
 BPSDは反応性の部分が大きいため,介護者の態度や言葉によって,悪化あるいは緩和します.そうかといって,認知症の介護負担は時間とともに増大します.
 では,どのような知恵があるのでしょうか? 家族を含め,認知症に関わる医療・介護多職種間で誰が知恵ものか調べた結果では,
①多職種における,認知症在宅医療の同時テストで,医療職の平均点は家族より高かったが優位な差はありませ
 んでした.

 認知症ケア経験3年以上で,知恵がつく傾向(p=0.08)を認めました.
②医師は診断面のみ最高,非薬物療法,介護負担面で低い点数でした.
③看護師はエンドオブライフの薬剤中止に関し,家族,介護職より有意に点数が高かったのです.
④介護職は昼夜逆転,リハ職は非薬物療法と徘徊で最高でした.
⑤医療ソーシャルワーカー,リハ職,看護師は誤嚥・胃瘻に関して高い点数を獲得しました.
⑥「なんでも相談室」の後では,5%の成績改善がみられました.
 認知症在宅医療の知恵は,項目により得意不得意があります.BPSDやエンドオブライフは,看護師,リハ職,医療ソーシャルワーカーなどが医師を啓発し,家族の安心を図る分野であることが示唆されています.
 実際,デイケアにおける認知症短期集中リハビリテーションによって,暴言や物盗られ妄想などの改善が認められており,在宅での対応は,医療介護サービスの上手な利用と相まって持続するものであります.
 『BPSD初期対応ガイドライン』を著した編著者が,今回,在宅での知恵をまとめています.
 本書が,「認知症の人と寄り添う人が,1日でも長く,ともに在宅で穏やかに過ごす」一助になれば幸いです.

2016年4月

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター理事長
鳥羽 研二

目次

はじめに
第1章 認知症BPSDとは?
在宅医療と認知症
在宅ケアと認知症BPSD―問題点は何か―
コラム 「認認介護」の老夫婦―「夜遅くに悪いなぁ」の言葉に癒されて―
BPSDが引き起こす支障
認知症の基礎知識を簡単におさらい
認知症の基礎疾患を簡単におさらい
認知症とまぎらわしい状態―せん妄について―
認知症に用いられる薬剤を簡単におさらい
BPSDはなぜ起こるのか―中核症状との関連から─
アセスメントのやり方
第2章 家族への対応・連携
認知症家族の心理と対応
コラム 訪問看護師体験―わが家の場合―
在宅におけるBPSDへの多職種対応の進め方
コラム 訪問拒否のあるご夫妻を通して学んだこと
認知症治療における地域連携について
コラム 訪問するたびに何かが起こる「びっくり箱」訪問
第3章 症状別対応
徘徊
幻覚
物盗られ妄想
妄想全般(物盗られ妄想以外)
大声
性的異常行動
焦燥・過度の身体愁訴
易怒性
攻撃性
過干渉
収集癖(濫集)
弄便
暴力
自殺念慮・自殺企図
昼夜逆転・夜間せん妄
コラム 昼夜逆転改善のためのサービスの活用と家族の協力
まとわりつき・つきまとい
異食
過食
夕暮れ症候群
常同行動(同じ行動の繰り返し)
抑うつ
不眠(睡眠障害)
意欲低下(アパシー)
拒食・食欲低下

おわりに―BPSDは患者からの救援要請シグナルです―